保育士の方の多くは、可愛らしい「エプロン」をつけて仕事をしています。エプロンをつける理由にはさまざまなことがありますが、汚れなどに対する実用的な理由だけでなく、子ども達に人気のキャラクターエプロンで喜んでもらうなど子ども達の目線でみた理由なども挙げられるでしょう。保育士にとって仕事着ともいえるエプロンのなかには、子ども達に大人気のポケットから人形が出てくる「エプロンシアター」というものがあります。ここでは、保育士のエプロンやエプロンシアターについてご紹介します。
料理に使うエプロンはさまざまな店舗で購入することができますが、保育士が着用している可愛らしいエプロンはどこで購入できるのでしょう。保育士の多くは保育園に送られてくる専門のカタログで購入しているようです。子どもが入園してくる4月には、先生達がおそろいのエプロンをつけて「この保育園の先生です」といったアピールをするところもあります。可愛いデザインのものが比較的リーズナブルな価格で販売されていることが多く、まとめて購入すれば送料無料などのサービスもあります。また、ネット通販を利用すれば個人でも気軽に購入することができます。
エプロンシアターというものをご存じでしょうか。これは、エプロン全体が物語の舞台になっており、ポケットからさまざまな人形を登場させて、絵本を読むようにお話を聞かせるものです。桃太郎なら川や山が背景になったエプロンで、桃太郎や犬、サル、鬼などが次々とポケットから登場してお話を盛り上げます。通常の絵本や紙芝居と違い、布のキャラクターや人形が飛び出てくるので、温かみがあり実際に触れることもできるので子ども達からも大人気です。次は何が飛び出してくるのかというドキドキ感もあり、エプロンシアターを見る子ども達を楽しませる画期的なアイテムです。
エプロンシアターは1,979年にある女性の保育士が考案したものが雑誌に掲載され、世に広まりました。エプロンの中に人形を入れてお話を聞かせるためにそれを取り出したところ、お話よりも「エプロンから何が出てくるのか」ということに子ども達の興味が注がれたそうです。その経験をきっかけに、エプロンシアターが製作されました。今では多くの物語がエプロンシアターとなり、専門業者により販売されています。エプロンや人形だけではなく、演じる先生用の衣装や帽子などをセットにしている商品があったり、人形が細かい動きを操作できたりと、より進化したエプロンシアターが人気となっています。
エプロンシアターは自分で作ることも可能です。生地から全て縫って手作りというのも個性や温かみが出て良いですが、時間と手間がかかってしまいます。
おすすめなのは、無地のエプロンをベースに、歌や物語に合わせてキャラクターや背景を作っていく方法です。例えば、「好き嫌いをなくそう」をテーマにしたエプロンシアターなら、多くの食べ物を作ってポケットから出すだけでも色々なお話にアレンジすることができます。また、エプロンシアターはそのキャラクターがまるで生きているかのように演じるのも、子ども達を喜ばせるひとつのテクニックです。演じるときは声色を変えるなどキャラクターになりきって元気に演じましょう。場面によっては子供たちに質問したり応援してもらったりすると、よりエプロンシアターを楽しむことができるでしょう。
子ども達に大人気のエプロンシアターは、絵本や紙芝居にはない魅力があります。保育の現場に立つようなときには、ぜひエプロンシアターで子ども達を喜ばせてあげてください。