政府による女性の社会進出を推進するための政策の一つとして、配偶者控除の見直しなどによる「働き方改革」が進められています。多様な働き方が可能になること自体は女性にとっては嬉しいことですが、子供がいる世帯では共働きによって学童保育などを利用しなければならない人が増えるかもしれません。そのため、今回は「学童保育を利用する時の不安や悩みについて」アンケートを取ってみました。
アンケートを取ってみた結果、自分の子供がいじめなどの対象にならず上手く馴染めるかどうかを心配している親が最も多いという結果になりました。次いで、保育中に面倒を見てくれている指導員の質に対する不安や保育中の事故といった学童保育を受け入れる側に対して不安に思っている人が多くなっています。
・子供がいじめに合ったりしていないとか、寂しい思いをさせていなかとか不安になります。(40代/男性/会社員)
・いじめなどが心配です。みんなとコミュニケーションをしっかりとれているかがとても不安に感じます。(20代/男性/会社員)
・1年生から6年生まで在籍するので、子供たちの間の力関係やどこまで目が届いているかが心配でした。(20代/女性/学生)
・先生や、保育者の方がきちんとみているのか。大人数が利用するところなので全員をみるのは難しいとは思うが心配。(30代/女性/契約派遣社員)
・保育中の事故が心配。指導者の目が届かない場合も考えられるので。もちろん、学校内にいるときも例外ではないが。(50代/女性/自由業・フリーランス)
いじめに対する不安が多かったのですが、これは昔と比べて公園などで異なる学年の子と一緒に遊ぶ機会が減っているため、普段一緒に遊ばない子と上手くコミュニケーションをとることができるかどうかを心配している人が多いのではないかと思われます。
次に保育中の指導員に対する不安の声も多く挙がっています。近年保育中の事故がよくテレビで取り上げられていることや、学童保育の指導員は学校の先生と違って、アルバイト感覚で行っている人が多いというイメージがあるからではないでしょうか。
今回のアンケートで最も多かったのはいじめに対する不安や子供が上手く馴染めるかどうかでした。今後はただ子供の面倒を見るだけではなく、そのような人間関係についての面倒を見る必要がありますので、慎重に仕事をしていく必要があるかもしれません。また、学童保育へ預ける親としては、指導員がどういう存在なのかよくわからない人も多いため、「放課後児童支援員」などの第三者から見ても分かりやすい資格を取得しておくとよいのではないでしょうか。