幼稚園や保育園での集団生活は、子どもが社会性を身につける絶好の機会です。また、子どもにとって先生は頼りになる存在ですよね。保育園・幼稚園の先生は、多くの子どもを同時に指導しながら、個々に配慮する必要がある仕事。ときには、子どもを叱ることもあるかもしれません。そこで、自分自身や自分の子どもが幼稚園や保育園に通っていたときに、先生から叱られた経験があるかについて、男女100人のみなさんにお話をうかがいました。
アンケートの結果、先生に叱られたことがあると答えた人は全体の7割を超えることがわかりました。
・音楽の楽器の練習中に何度もよそ見をしていたため、怒られました。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・子どもと言い争いやけんかをして先生に叱られた経験が多々あります。(30代/男性/正社員)
・自分の息子のことですが、昼寝が嫌いで、いつも狸寝入りをしていたため、その演技力に呆れられたことがあります。(50代/女性/専業主婦(主夫))
・赤ちゃんが好きだったため、保育園の最年長クラスの頃、0~2歳児のお昼寝の手伝いなどをやっていた。ある日、掃除当番をサボって0歳児の昼寝の手伝いをやっていたため、怒られた。(30代/男性/個人事業主)
よそ見をしていた、友達とけんかをしたときなど、いろいろなエピソードがあるようです。昼寝を装う息子の演技に先生が呆れたという体験談も挙げられています。お手伝いの当番をサボった人もいますが、先生はその理由を聞かなかったのかもしれませんね。先生の言うことを聞かない、友達と仲良くしないなどは比較的わかりやすい事例ですが、何でも頭ごなしに叱らないほうがよいこともわかりました。なお「叱る」ではなく「怒る」との表現にも注目されるのではないでしょうか。
その一方、3割近くの回答者は先生に叱られた経験がないことがわかりました。
・やんちゃなタイプではなかったので叱られることは一度もなかった。(20代/女性/専業主婦(主夫))
・叱られた記憶は無いけど、友達と遊具で遊んでたら、「あの子にも代わってあげて。」と注意された事はある。(10代/女性/学生)
・子どもの頃、直接怒られたことはありませんが、先生が困ったような顔をしていたことはありました。(40代/女性/専業主婦(主夫))
・怒られた経験はありませんが、孫の送り迎えなどで先生たちと関わる中で、怒られる事も有ると思います。(70代/男性/無職)
・怒られた記憶はないです。もしかしたら怒られていたのかもしれませんが、今は楽しかった記憶しかないです。(20代/女性/専業主婦(主夫))
こちらの回答者の中には、あまり活発ではなかった人もいるようです。先生からやんわり言われたり、困った表情をされたりした経験を持つ人がいることもわかりました。このように、叱られた経験はないとはいえ、叱られそうな雰囲気だった人などがいる様子がうかがえます。家族の成長に自分を重ねるコメントも興味深いですよね。そんな中「怒られていたかも」との回答のように「叱る」と立て分けて捉える人がいることもわかりました。何気なく使う「怒る」という言い方ですが、これを機に、子どもに接しているときの状態を考えてみるとよいかもしれませんね。
アンケートの結果、先生に叱られた経験は7割以上の人が持っていることがわかりました。また、「叱られる」まではいかなくとも、どこかピリピリした空気を感じた人も少なくないようです。友達とのケンカや遊具を占領するなど、子どもの社会性を育てるためには叱ることも必要かもしれません。しかし、子どもの気持ちを聞き出すことも大切だと言えるようですね。「叱る」は子どもの成長を願う行為で、感情をあらわにする「怒る」とは異なりますが、もしかしたら先生の態度や表情から「怒っている」と感じた人もいるのかもしれませんね。子どもひとりひとりと向き合う保育園・幼稚園の先生の仕事は簡単ではありませんが、子どもたちの成長のために今回のアンケート内容を参考にしてみてください。