子どもを預ける場所の有無は大きな社会問題にもなっています。共働き家庭はもちろん、親戚の用事などで子どもを連れていけないとき、子どもを預けられるところがあると安心できますよね。0歳児からを対象とする保育園は代表的ですが、ベビーシッターの存在も見逃せません。預け先を決めるときの条件として、利用料も無視できないのではないでしょうか。そこで、利用料が同じ場合、保育園とベビーシッターのどちらを選ぶかについて、お子さんのいる100人の男女を対象にアンケートを取ってみました。
アンケートの結果、「保育園」と答えた人が多く、全体の約9割に達することがわかりました。
・多くの同年代の友達と接することで思いやりや協調性を学ぶことができると思うからです。(40代/男性/個人事業主)
・保育園の方がお友達も沢山いるし設備が充実しているので生活しやすい気がするので(30代/女性/パート・アルバイト)
・ベビーシッターは、一対一なのでそのシッターの性格によって変わってしまう。保育園は様々な方の意見や規則で成り立ってるので安心。(30代/女性/専業主婦(主夫))
・年齢にもよりますが、保育園を選ぶと思います。理由は、自宅に他人を入れる不安があること、そして保育園で学べる他者とのふれあいを期待することです。(50代/女性/専業主婦(主夫))
保育園では、同年代の子どもだけでなく、多くの人と触れあえることが大きな魅力のようです。家にはない遊具などで遊べる利点も挙げられています。自宅に来てもらわなくて済むため、生活領域に踏み込まれるストレスがないのがうれしいですよね。より多くの人と同じ時間を過ごすことで社会性が身につくメリットもうかがえました。子どもの年齢など、保育園を利用する背景は各家庭にもよりますが、継続的に預けたい人は保育園がおすすめと言えるようですね。
一方、ベビーシッターを希望する人の意見も気になるところです。
・外出する時間がもったいないので自宅まで来て欲しいから。迎えに行く手間もいらない。(40代/女性/個人事業主)
・時間帯や内容など、保育園だと一辺倒だけれど、シッターさんだと融通が効くような気がします。(30代/女性/パート・アルバイト)
・保育園だと数人に先生一人ですがベビーシッターなら一対一なので丁寧に対応してくれると思うからです。基本的に毎日預けようとは思わないので、自分のいい時にいい時間だけ来てもらうほうが私は便利です。(20代/女性/専業主婦(主夫))
・保育園は多数の児童がいることから、風邪やウイルスをもらいやすく、衛生面からみてもベビーシッターの方が優れていると考えるためです。(30代/女性/専業主婦(主夫))
子どもを送迎する手間が掛からない、預ける側の都合に合わせてもらえるなど、ベビーシッターの特徴が挙げられています。必要なときだけ利用できることも有り難いようです。自宅で1対1の関係になるため、子どもの性格などによっては向いているかもしれません。他の子どもと一緒に遊ぶことはできませんが、風邪などをうつされる心配が少ないこともわかりました。このように、いろいろな長所があるベビーシッターですが、子どもを一時的に預けたい人などが有効活用するとよいかもしれませんね。
アンケートの結果、子どもを預けるときは「保育園」と答えた人が圧倒的に多く、全体の9割近くを占めることがわかりました。集団生活の中で協調性を身につけられることが保育園を利用する大きなメリットだとうかがえます。一方、子どもと1対1で向き合ってもらえる利点から、ベビーシッターの存在も注目されているようです。保育士とベビーシッター、いずれも小さい子どもを相手にする大切なお仕事です。また、保育士資格を持っている人は、ベビーシッターのお仕事に就くときに有利かもしれません。保育士や潜在保育士のみなさんは、これを機に、自分の働き方について考えてみてはいかがでしょうか。