保育士としての就職先に、小規模保育園も視野に入れて考えている人は多いかもしれませんね。小規模保育園は人数も少ないので、「自分の理想の保育ができるのでは」、「子ども一人一人に向き合って保育できるのでは」、と考える保育士さんが多い表れともいえるでしょう。しかし実際のところ、小規模保育園とはどのようなところなのでしょうか。ここでは小規模保育園の魅力と特徴をご紹介します。
その名前の通り小規模での保育をする保育園のことですが、0~3歳未満までの子どもが対象で、定員が6人以上19人以下になっています。保育士一人ひとりが担当する子どもの人数が少ないので手厚い保育をしてもらえると保護者からも人気があり、子どもたちの発達をきちんと見ることができるという面から保育士にも人気の職場と言えるでしょう。集団になじめない子どもにも丁寧に対応することができ、園の方針によっては障害を持つ子どもを積極的に受け入れる園や子どもによって課業を柔軟に変更する園もあります。就職する時には小規模保育園によっても特徴がありますので、その特徴が自分に合っているのかを事前にしっかりと確認しておく必要があります。
受け入れる子どもが少ないので、保護者の人数も職員の人数も少ないのが小規模保育園の特徴です。そのため人間関係の構築がしやすいですし、仕事上の連携もとりやすいので保育士として働きやすい環境と言えるかもしれません。職場の良好な人間関係の構築は仕事上とても大切ですし、子どもにも影響が出ますので嬉しいところですね。また、子ども一人ひとりの性格や家庭環境に合わせた保育が実現しますので、きめ細やかな保育をすることができます。大勢の子どもを相手に保育をしていると、なかなか子ども一人ひとりの個性を考慮した保育というのは実現することが難しく、そこにストレスを感じる保育士も多いようです。人数が少ない分だけ家庭的な保育をすることもできますし、縦割り保育や園外に出ての保育などできることも幅が広くなり、子どもにいろいろな体験をしてもらえるので保育士としても充実感を味わうことができるでしょう。イベントなども子どもの年齢が0歳から3歳未満であれば行事が限られており、その分だけ会議や準備に追われることもなく毎日の保育に専念できます。家庭的な保育、落ち着いた環境で子どもの感受性を豊かにしたい、安定した環境で子どもを保育していきたい、一人ひとりに合わせたきめ細やかな保育がしたいという保育士には最高の職場となるのではないでしょうか。小規模保育園は充実した保育を受けられると考える保護者も多いですので、その気持ちに応えるべく充実した保育園生活を提供していきたいと考えて毎日を過ごすと、保育士としてのスキルアップも叶うでしょう。
小規模保育園にはA型、B型、C型があり、A型は分園型で0歳児3人につき保育士1名、1~2歳児は6名につき保育士1名が保育所の認定基準ですが小規模保育園の場合には、保育所の配置基準の人数に1名追加配置です。B型は中間型で子どもの人数は同じなのですが職員の半数は保育士、それ以外では一定の研修を受けた無資格者となり、ここも保育所の配置基準の人数に1名追加配置とされています。C型はグループ型で0~2歳までの子ども3人につき一定の研修を受けた家庭的保育者1名となっていて、普通の大規模保育園よりも保育士が追加配置されているので担当する子どもの人数は少ないですね。このような環境は子どもに目が行き届きやすいと言えるでしょう。乳幼児期の大切な期間に丁寧な保育をしたいという保育士さんの就職先には、ぴったりの職場かもしれません。
(出典元:内閣府、http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/faq/pdf/jigyousya/s2.pdf)