保育士は毎日子どもと接する仕事です。子どもの安全を優先するのはもちろん、保護者とも毎日顔をあわせる仕事ですから、服装や髪形、メイクなどにも気を配る必要があります。そこで、保育士に求められる服装や身だしなみについてご紹介します。
保育士の服装で最も多いのはジャージです。外で子どもと遊ぶ機会が多いですから、動きやすさという点でジャージは最適です。保育園によっては、エプロンが統一されていたり、シャツが支給されたりする場合もあります。その場合は服装に悩む必要はないでしょう。しかし、自分で服装を選ばなければならない場合には、どんな服装が良いのか悩む方もいるでしょう。もちろん、ジャージでも構いませんが、おさえるべきポイントは2点あります。ひとつは動きやすい服装を選ぶこと、もうひとつは肌の露出を抑えることです。子ども相手の仕事だからと油断するのは禁物です。保育士は保護者との接触も多いので、保護者からの印象を考えて服装を選ぶことも重要です。
保育士の髪型のポイントは2点あります。ひとつは仕事のしやすさ、もうひとつは子どもや保護者からの印象です。保育士は、常に子どもと接しているため、髪の手入れに時間がかかるような髪型は避けるべきでしょう。屋外で子どもと一緒に体を動かすことも多いでしょうし、子どもが髪を引っ張ることもあります。そのため、短めで活動しやすい髪型がおすすめです。また、子どもは保育士の外見もよく観察しています。あまり派手な髪型にしてしまうと、近寄りがたい印象を与えることになる可能性があります。また、カラーリングにも気を使う必要があります。金色に近いカラーリングは、保護者から不快な印象を持たれてしまう可能性があります。保護者との良好な信頼関係を築くためにも、清潔感のある印象を持たれるように心がけましょう。黒髪が無難ですが、茶色にする場合は色むらがないようにしっかりと手入れすることが大切です。
服装や髪型と同様に、メイクもナチュラルなものが良いでしょう。デートの時のようなばっちりメイクは、同僚や保護者からみてあまり印象が良いとはいえません。もちろん、すっぴんも避けるべきです。朝の忙しさと仕事中にメイクが落ちることを考えるとすっぴんでもいいかなと考える方もいるかもしれませんが、すっぴんでは身だしなみに気を使っていない印象を与えてしまいます。また、注意点としては紫外線対策をしておくことです。保育士は、屋外で子どもと過ごす時間が比較的長い仕事ですから、対策をしていないとすぐに日焼けしてしまいます。日焼け止めクリームなどを活用して紫外線対策をしておきましょう。夏はもちろんですが、気温の高い日中などは汗でクリームが落ちやすくなりますから、忙しい中でも塗りなおしができる程度の時間を確保することも考えてみましょう。
保育士が、長い爪でいることや派手なマニキュアを塗っているのは良くありません。子どもの安全を考えれば当然のことだといえるでしょう。伸びた爪で子どもを引っ掻いてしまったり、長い爪は些細な衝撃で割れることも多いので割れた爪が刺さってしまったり、子どもに食事を与える際にマニキュアが剥がれて飲み込んでしまったなど、こういったトラブルが起こるリスクも高くなりますし、なかには賠償問題に発展するケースもあります。
女性であれば、おしゃれを楽しみたいという気持ちもありますが、保育士は子どもの安全を優先することが何よりも大切です。もちろん、プライベートな時間であれば問題はないわけですから、仕事中とプライベートのバランスを上手にとっていけるようにしましょう。