小さいときの経験は一生の財産になります。そのためには、子どものまわりにいる大人たちが子どもにとって学びの機会を提供することが必要です。絵本の読み聞かせも大事ですよね。いろいろな絵本があり、幼稚園や保育園などで読み聞かせの機会があるかもしれません。そのときは、あまり有名ではない絵本も選択肢に入れることが大切ではないでしょうか。そこで、子どもに読む絵本の中であまり知られてはいないけど、お気に入りの作品について、お子さんのいる男女100人を対象にアンケート調査を実施しました。
アンケートの結果、「リズム感が良いもの」に次いで「体に関するもの」「擬人化したもの」といった人が多いようです。
・だるまちゃんとてんぐちゃん。だるまちゃんとてんぐちゃんのほのぼのとした掛け合いが良い。(40代/男性/公務員)
・日本の昔話「ごぼう、にんじん、だいこん」です。ユーモラスな口調で読むと、とても喜んでくれました。(40代/女性/個人事業主)
・食べたのだあれ、です。色んな動物が出てきて息子は楽しそうです。特に猫のページがお気に入りです、一匹だけ食べ物を食べているので、間違い探しのようで面白いです。(20代/女性/専業主婦(主夫))
・「うんこ」 題名だけで判断してはなりません。「うんこ」あなどるなかれ! うんこは臭いだけじゃない、巡り巡ってみんなが食べる野菜を育てる肥料にもなるんだよって教えてくれる絵本。 タメにもなるけど、なにより子どもたちの爆笑を得ることは間違いありません!(30代/女性/パート・アルバイト)
・「さるのせんせいとへびのかんごふさん」です。へびのかんごふさんがとても面白く仕事をこなしていきます。(40代/男性/個人事業主)
小さい子どもにとって、その絵本ならではのストーリー展開は何度聞いても楽しいようですね。キャラクターが掛け合う様子だけでなく、読み手が登場人物などになりきることで、子どもの興味が増すこともわかりました。食べ物は身近な存在ですが、ウンチの大切さも見逃せませんよね。生きていく上で大事なことや、いろいろな仕事について、動物の姿を借りることで親近感がわくのではないでしょうか。絵本には現実の世界には存在しないものも出てきますが、子どもの夢を広げるためにも役立つと言えるようです。
アンケートの結果、登場するキャラクター同士の掛け合いなど、子どもが楽しめる内容が最も人気だとわかりました。そのためには、聞いていてワクワクする、次の場面が待ち遠しくなるような話がよいのではないでしょうか。間違い探しなど、ゲーム感覚の絵本もあるようです。絵本に触れることで、生活の知恵を身に付けるきっかけになるかもしれません。
忙しいときなどは、子どもの相手にスマホを活用する人も増えていますが、やはり、肉声によるライブは大きな魅力だと言えるようですね。保育士をしているみなさんは、こちらに寄せられた貴重な回答をヒントにして、読み聞かせの絵本を選んではいかがでしょうか。