児童英語教師は、幼児から小学生に英語を教える仕事です。小学校の授業で英語が必修科目になる流れを受けて、今後さらに需要が期待できる仕事です。大人に教える英語、英会話とは違い、英語そのものを学ぶ楽しさを子供に伝えることが魅力の仕事です。子供と接することが好き、英語は苦手ではないという人には興味のある仕事なのではないでしょうか。活躍の場は小学校、幼児向け英会話スクールなどです。将来、自宅で独立して教室を始めることもできます。
児童英語教師は、現状では教員免許がなくてもなれます。しかし、英会話スクールや家庭教師に限定せずに、活躍の場所を広げたいと考える人もいるでしょう。小学校で英語を教えることができる資格があります。特定非営利活動法人の小学校英語指導者認定協議会(略称J-Shine)で小学校英語指導者資格が取得できます。J-Shineの認定養成講座を修了後、推薦を受け、英会話スクールなどで50時間の指導経験と英語で授業ができるという2つの基準を満たしていれば資格が取得できます。J-Shineは小学校や教育委員会と連携し、児童英語教師が活躍できる場所を提供しています。また、小学校では教えることができませんが、通信講座で児童英語インストラクターの資格が取得できます。
将来、子供に関わる仕事に就きたいという目標がある場合、選択肢のひとつとして児童英語教師を目指すこともあるでしょう。児童英語教師になるには複数の方法があります。大学、短大、専門学校に進学し、英語関連の学部や学科を専攻するのが一般的な方法です。可能であれば、教員免許や保育士、幼稚園教諭などの資格も取得しておくことで信頼度は増しますので、児童英語教師として活躍できる可能性は高くなるでしょう。英語が得意だけれども、違う分野に進路を決定した後に児童英語教師の存在を知る人もいます。それでも遅くはありません。国内や海外でJ-Shine認定の語学学校があります。卒業後に留学したり、国内の語学学校に通ったりして資格を取得し、その後、子供の英会話スクールで教えて実務経験を積んでいけば、小学校英語指導者資格の申請も可能です。児童英語教師に必要な免許はありませんので、英語が得意で子供が好きな人であれば、英会話スクールの求人から児童英語教師に応募することもできます。
英語が得意で、子供に接する仕事がしたいという夢を持つ人にとって、児童英語教師は理想の仕事になり得ます。果たしてどのような人が向いているのでしょうか。英語を教える相手は幼児から小学生までの子供です。子供に興味を持ってもらうために何が必要かを理解することができる能力はとても大切です。そのため、子育ての経験がある人は子供の気持ちを理解しているために、適性があるといえます。さらに、保育士として働いたことのある人や幼稚園で仕事の経験のある人も子供の行動については理解している可能性がとても高いです。英語が好きな人であることは必要条件ですが、子供の気持ちを理解したい、または子供への接し方がよく分かっている人であるというのが児童英語教師に向いている人です。
児童英語教師は小学校や英会話スクール、さらに自宅で開業できます。年齢や今までの社会経験を問わず、いつでも挑戦することができるのが魅力でもあります。最大のやりがいとしては、自分が関わった子供たちが英語に親しみながら成長していく姿を見守ることができることです。日本語とは全く違う別の言語に自然に触れることによって、子供たちの好奇心旺盛な姿を見ていると教師まで元気になることもあります。もちろん、楽しいことばかりではなく、壁にぶつかることもあるでしょう。しかし、このように些細な授業ひとつひとつの積み重ねがやりがいにつながります。子供と教師双方が英語という外国語を通じてコミュニケーションを図って成長していくという実感ができる仕事はとても魅力的ではないでしょうか。