<2020年2月10日更新>
知らないともったいない!保育園・幼稚園での取り組まれている様々な教育を紹介していきたいと思います。
今回は「モンテッソーリ教育」です。
学校の授業で習ったことがある…
名前は聞いたことがあるけど、どんな教育何だろう… どんな教育なのかご紹介します。
マリア・モンテッソーリ博士(1870-1952)が考案した教育法です。
医師であり、かつ教育者であったマリア・モンテッソーリは、知的障害児の治療教育の成果を基礎にして、特に幼児教育の方法を確立し、子どもの科学的な観察にもとづくモンテッソーリ教育を提唱しました。
現在モンテッソーリ教育は、世界140か国以上で実施園が存在していると言われています。 「おしごと」と呼ばれる、教具を使っての保育活動がモンテッソーリ教育の特徴です。
モンテッソーリ教育といえば、子どもたちの行う「おしごと」。これは、子どもたちが発達していくために必要な活動です。「おしごと」と言っても、大人が一方的に無理強いするものではなく、子ども自身が自ら選ぶ活動です。
モンテッソーリ教育では0~6歳までの乳幼児期を、0~3歳までの前期と、3~6歳の後期に分けて考えています。
モンテッソーリ教育では、子どもたちは「自己教育力→敏感期→集中現象」のサイクルを通して発達・成長していくと言われています。 自己教育力とは、子ども自身が自らを自分の力で育てていく力のことです。私たち大人が教え込み、訓練して発達を遂げさせるのではないことがポイントです。
敏感期とは、子どもたちが能力を獲得する時期のことを言います。様々な能力の獲得には、それぞれ最適な時期があるとし、その時期を敏感期と呼んでいます。
敏感期に適した「おしごと」を見つけた時に集中現象が起きます。子どもたちは、自分で自分の活動を選び、自分のリズムで納得いくまで繰り返し活動することで能力を獲得していきます。
モンテッソーリ教育では、このサイクルを発生させるために、子ども自身がえらべる教具をそろえ、「おしごと」に取り組める環境を整えているのです。
0歳〜3歳の記憶に残らない「吸収する精神」の時期が人生の中でもっとも吸収力の強い時期であり、この時期を無意識の時期と呼んでいます。
この時期の発達課題は、「できるようになること」。これは、私たち大人が教え込み、訓練して発達を遂げさせるのではなく、子ども自身ができるようになる力=「自己教育力」を環境に注ぎ込むことで、発達は成されていきます。
幼児期後期は「意識の芽生え」の時期と呼ばれています。前段階の0歳〜3歳は「無意識の吸収精神」によって環境から吸収したさまざまな事柄を意識していく時期です。物的環境としての用具、教具は0歳〜3歳の子どもが対象とする物よりも圧倒的に数が多くなります。また、こどもたちに使い方を行ってみせる「提示」もこの段階の子どもの発達段階に合わせ、段階を踏みながら複雑で手順の多いものになっていきます。
「アンネの日記」著者であるアンネ・フランクや、Amazon創立者のジェフ・ベゾスや、Googleの共同創立者のセルゲイ・ブリンとラリー・ペイジ、wikipedia創設者ジミー・ウェールズ、Facebook創業者のマーク・ザッカーバーグなど、世界的な企業の創設者がモンテッソーリ教育を受けていたようです。 日本だと、最年少棋士記録を更新した藤井壮太棋士が、モンテッソーリ教育を受けていたそうです。
モンテッソーリ教育とは、1人ひとりの子どもが独自の創造性と喜びに満ちた活動を展開できるように、子どもの心身の内部的な発達要求に応じた準備された環境の中で援助を行う教育です。「日常生活」、「感覚」、「数」、「言語」、「文化」の分野に応じて、子どもたちが自由に教具を選び、好きなだけ活動を繰り返すことにより、1人でできるようになることが援助されます。
子どもたちの発達に応じた教育を「モンテッソーリ教育」という方法で実践してみるのはいかがですか?
求人情報ナビ+Vでは、モンテッソーリ教育を行っている園の情報を扱っています。
こちらからぜひチェックしてみてください!
https://www.jobplus-v.com/search/tag/13
参照:日本モンテッソーリ協会
参照:モンテッソーリ教育について/日本モンテッソーリ教育綜合研究所