保育園には、子供たちに体験を通して多くの学びを得てもらうための年間行事が沢山あります。行事の準備は、保育士さんも保護者も大変なことも多いですが、その分みんなで楽しめ貴重な思い出がたくさんできますよね。もちろん、保育園によって行事内容は変わってきますが、ここでは一般的な保育園の年間行事を紹介していきます。
ほとんどの保育園で、入園式後の4月の後半あたりに新入園児歓迎会を行ったり、5月頃に春の遠足を行ったりします。また6月あたりには保育参観を恒例とする保育園が多く、保護者が子供たちの園生活を知れる機会が設けられています。これから一年間、どんな環境でどんなふうに子供たちが生活するのかを知ることで、保護者の安心感にもつながるでしょう。保育士の先生たちにとっては、子供たちと保護者の親子関係を知ることのできる貴重な時間でもあり、保護者とのコミュニーケーションを通して今後一年間のサポートの仕方を考えることにもなります。
夏にはプール開きから始まり、七夕のお楽しみ会、夏まつり、お泊り会などが行われます。
七夕のお楽しみ会や夏祭りなどは、一緒に行う園も多く、浴衣などをきて夏の季節を楽しむイベントになっています。祭りというだけあって、ヨーヨーすくいや金魚すくいのお店屋さんごっこで実際に商品を販売する体験をできる保育園もあります。お金を払って商品を買うという経験を初めてする子供たちも多く、お金について、買い物について学べるチャンスでもあります。保護者や保育士にとっては、子供たちの真剣な表情やはしゃぐ姿を見ることができ、思わぬ成長を感じられる時間にもなるでしょう。
秋は何といっても、運動会の季節です。家族を上げて応援する機会があり、大人も子供も心から盛り上がれるイベントになるでしょう。準備や練習で子供たちも大変だった分、みんなで感動できる時間です。かけっこでどんな順位であれ、一生懸命走ったことに対する保護者の労いの言葉は、子供たちの宝ものになります。また、保護者が一緒に出場する演目では、一生懸命取り組むことで子供たちに感動を与えることにもつながります。
そのほかに秋は、祖父母の参観日や、秋の遠足、ハロウィン、保育参観、芋ほりなど様々な行事が続きます。保育園によっては、ハロウィンや芋ほりは子供たちと先生だけで行うところが多いですが春に引き続き、保育参観を企画する園が多くあります。春から秋にかけて子供がどんな風に成長したのか、具体的に感じる場面が多々あり、子育ての楽しみを感じられるといえます。
祖父母の参観日は限られた保育園ではありますが、人気のあるイベントで祖父母にとっても貴重な時間になっているといえるでしょう。
冬のイベントではやはり12月ごろに行われるお遊戯会を楽しみにしている保護者の方も多いでしょう。自分の子供がステージの上で練習してきたことを披露する姿には、多くの感動があります。日ごろのイメージとは違い、正々堂々と踊ったり歌ったりする子供たちも多く、日ごろの保育士さんの指導に感謝する場面になります。
そのほか冬はクリスマス会、豆まき、ひな祭り、年長さんお別れ会、卒園式と続きます。クリスマス会や豆まき、ひな祭りは、季節を感じる大事なイベントで、同時に文化や風習を学ぶ機会になります。自宅でも習わしなどを一緒に会話することで有意義な時間になるでしょう。
卒園式、お別れ会は春より上達した、園児たちの歌やご挨拶を聞くことができます。一年を通してこんなに成長したのだ、ということを感じ、保護者や保育士さんはじめ出席したすべての方が感動するものになります。