少子化のため子供の人数は減っているものの、仕事をもつ母親が増えたことでさまざまな保育施設が増えている現状です。それらの場所で働く保育士の数が不足していることは社会問題としてメディアでも多く取り上げられています。このような状況下で、新たに保育士を目指そうと考えている人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、今後保育士の仕事に求められることについてわかりやすくまとめてみました。
働くお母さんの増加に伴い、保育園入園希望者が増え、待機児童の数が問題になっています。そんな中、子育て支援対策により保育園の新設が急ピッチで進められている地域もあります。だからこそ、今後保育士の需要はますます伸びると考えられます。もちろん、少子化という現状を踏まえて考えると、求人が無限にあるわけではないので将来性が絶対的ではないという考え方もできます。しかし、自分自身が保育士として、保護者や子供たちから選ばれるような存在であれば、どんな時代であれ将来性は明るいといえるでしょう。実際、優秀な保育士を育てるために研修などに力を入れる施設もあります。保育士資格さえあればいいということではなく、保育士として何ができるかが問われる時代です。保育士として何が必要なのか?と常に考えながら求められることはきちんと努力して身につけていく必要があります。
保育士として働いていくうえでコミュニケーション能力は非常に重要になります。子供たちとの信頼関係を築くためにわかりやすい言葉で、正しく説明することが求められる場面が多々あります。生活習慣を教えてあげるとき、子供が悪いことをした時に叱るとき、すべてのやり取りに言葉を使ったコミュニケーションが土台になるのです。大人に説明するような表現では子供に理解してもらえないことも多いため、よりかみ砕いた表現が求められるでしょう。また、保護者の方との意思疎通にも短時間でのコミュニケーションが重要になります。多くの保護者の方に長い時間を割いていては、業務が回らなくなってしまうので、子供たちのことを的確に伝える必要があります。一方で、時間をかけて説明したり話し合うことが必要な場面もあるでしょう。保護者の方に安心して子供を預けてもらえるよう、常に笑顔で、自分自身が信頼されるような立ち居振る舞いを意識することも重要です。日ごろの保育士としての姿勢がすべてのコミュニケーションのもとになるといえます。
保育園ごとに大事にされる保育士の資質は変わってきますが、基本的には子供や保護者から信頼されるということが大事でしょう。子供たちは信頼した相手でないと心を開いてくれませんし、保護者にとっても信頼できない先生に子供を預けたいとは思わないからです。子供の「命」を預かる大事な現場だからこそ、危険なことから子供を守り、その時々の子供たちの様子を把握することが求められます。それらを保護者に的確に伝え、コミュニケーションを密にすることで、信頼関係の構築につながります。保育士として信頼されるような身だしなみを心がけることはもちろんのこと、日々の報告、連絡、相談が重要といえるでしょう。また、子供たちに生活習慣やマナーを教えていく立場である以上、保育士が率先して生活面を正し、子供のお手本でいられるような存在である必要があります。善悪をきちんと教えたり、遊ぶときは子供と一緒に全力で遊んだり、一つひとつのことを一生懸命に取り組む先生の姿を見て、子供たちも自然と信頼感を持ってくれるでしょう。もちろん保育士も人間なので完璧である必要はありません。毎日一生懸命、子供とともに学びともに成長する気持ちで業務に携わると良いですね。