女性で家庭のある保育士さんは、家庭と仕事の両立に苦労されるケースが多々あります。忙しい毎日の中で家事をこなしつつ、現場に行けば子供たちと笑顔で接さなければいけないスケジュールは、精神的にも肉体的にもきついでしょう。ここでは、そんな家庭と仕事との両立を成功させ、毎日を楽にするコツを紹介します。
家庭で気をつけることは、とにかく時短です。いかに一つひとつの家事を要領よく、素早く終わらせるかが家庭と仕事との両立には避けて通れない課題です。まず、家電の予約機能を上手く使うことを心がけると時間が節約できます。洗濯機や炊飯器の予約機能を使うと、自分が職場にいる間でも家での作業を行なえるからです。お買い物も、休日に大量に買いだめしておくなど、できるだけ仕事のある日に行かなくて済むような計画を立てると楽です。ごはんについては、冷凍食品やレトルトを適材適所で使用し、手間がかからず作るコツを覚えると良いでしょう。それでも苦しい時期は出てきますので、いつでも家族の協力をあおげるよう、日頃から旦那さんやご両親に相談しておくと対応しやすくなるはずです。
まず、心がけたいことは家にはできるだけ仕事を持ち帰らないことです。忙しい時期には家で仕事をすることで職場の負担を軽くしたいと思うのは自然な気持ちですが、そのことで家事や子育て、家族とのコミュニケーションが奪われる可能性もあります。毎日、少しずつ先々の仕事に手をつけるなどの工夫をして、家では家のことに集中できるようにすると、気分転換にもなるでしょう。その一方で、大切な行事の予習などは、どうしても家で行ないたい仕事です。あらかじめ、家事と仕事の計画を調整しておいて、家族と共有しておくようにしましょう。そうすれば家庭でのトラブルも減ることでしょう。
小さい子供がいる保育士さんが、担任を任せられた場合、毎日を順調に過ごすことはできるでしょうか?要領よく仕事をこなし、周囲の協力もあれば可能だという一方で、見過ごせないハードルもいくつか存在します。まずは、子供が小さいうちはどんなトラブルが振りかかるか分からないことです。急病や遊んでいる最中のケガなどで、突然病院に行かなくてはならない事態も起こりえます。そんなトラブルが職場の大きな行事に重なってしまったら、板ばさみになってしまうことでしょう。家族が協力的でも旦那さんが共働きであれば、いつでも子供の面倒を見られるわけではないのが辛いところです。そして、どんなトラブルが起こるか分からないのは職場の子供たちにしても同じこと。予期せぬ事態で休日に呼び出されることだってありえるのです。体力的にも精神的にもかなりの負担を覚悟する必要があるでしょう。
手段の一つとしては、子供が幼い間は正職員ではなく、パート保育士として働くことです。パートであれば正規の担任になることはまずありませんし、シフトにも比較的融通が効きます。家事の忙しさによって、休日や半休を取るだけの余裕が生まれるのです。いっそ、育児休暇として長期間休んでしまうという手段もありますが、人によっては長く現場から離れてしまうと仕事の勘を失ってしまい、復職したときに苦労する場合があります。パート保育士であれば、定期的に現場に立って仕事を続けられるので、勘を失う心配はありません。むしろ、正職員では難しい、いろいろな保育士さんの補助をしながら自分の仕事を見つめ直す時間も取れるのです。このように、子供が小さいうちだけパート保育士として働くことには多数のメリットがあります。