待機児童を減らすために、各自治体で新設の保育園が増えています。それに伴い保育士の求人も増えるので、求職者にとってはチャンスともいえるでしょう。通常の保育園と新設の保育園、業務にはどんな違いが出てくるのでしょうか。ここでは、新設保育園で働く魅力について紹介します。
☆新しい設備でやりがい十分!
新設保育園の魅力は何といっても真新しい校舎や、整った環境設備といえるでしょう。誰しも綺麗な空間に身を置くことは気持ちの良いものですし、新しいからこそ使い勝手のいい設備が整っていることも多いです。特に、整理整頓、清掃のための収納が整っていたり、掃除道具が新しかったりすることで取り組みやすいものになり、それらを効率良く行うことができます。また新設だからこそ、行事の大道具小道具なども一から作り上げることになります。もちろん、作り上げていくうえでの大変さはありますが、その分だけやりがいも大きいです。運動会の際の駐車場の確保から、応援席の整備、演目の決定などすべてを自分たちで準備し、やり遂げたときには十分な達成感を感じられるでしょう。恒例行事がない分、行事も新しいものを企画できます。自分のアイディアが反映されやすくもなるため、積極的に取り組むことで、新しい保育園を自分で作り上げていく実感も大きいでしょう。さらに、同じ職場のメンバーや子どもたち、保護者と一緒に一から新しい物を作る過程で、強い結びつきや一体感を醸成することにもつながります。
☆全員同期スタートできる!人間関係の魅力
新設の保育園なら保育士全員が一年目の勤務ということで人間関係が作りやすいのも魅力です。長年勤務している人や、すでに出来上がっている職員同士のグループもないので馴染みやすいです。普通の保育園では保育士同士の人間関係に馴染めずに退職するというケースもありますが、新設ではその心配は少ないでしょう。上述したとおり、開園後は新しい保育園を一緒に作り上げているという結束が生まれ、お互いに良好な人間関係を作りやすくなります。特に行事の企画や、小道具の作成など大変なことをともに乗り越えたという経験はお互いにとって貴重なものになります。
☆先入観なし!保護者との関係も一から築ける!
保育士の仕事の中で重要なことの一つである保護者との人間関係も一からスタートできる魅力があります。新卒、中途どちらであったとしても、すでにその園に通っている保護者情報を把握するのは大変なこともあります。前任者との関係性が出来上がっている場合は、新しく担当する際、多少時間がかかることも考えられます。しかし、新設であれば、まっさらな状態からお互いに信頼関係を築く努力ができるのでやりやすいという面もあるでしょう。保育士と保護者が、お互いに先入観なく子供のために協力し合える環境が整っています。
☆体力勝負!新設保育園で働く大変さ
新設保育園では上記のように、一から自分たちで作り上げる場面が多く出てきます。そのため、お遊戯会一つとっても大道具、小道具、音響設備などすべての準備が必要なので、体力的に大変なことも出てくるでしょう。通常の保育園なら前年に習って企画することや、いつも通りの演目利用などが可能ですが、新設保育園ではそのようなことは難しくなってしまいます。親子遠足などでも場所の決定、視察など多くの時間を要することも出てきます。これらのような状況でも、楽しみながら業務に携われる忍耐力が求められるのではないでしょうか。特に経験のある保育士は率先して動く場面も多いですし、時には経験のない保育士の教育係などを任され多忙になることは十分に考えられます。しかし、子供たちは、どんな時も毎日元気で笑顔を見せてくれますので、それらをやりがいに感じながら取り組めると良いですね。