保育士さんが職場を探すとき、どんなことに気をつければいいのでしょうか。やはり自分にとって働きやすい職場あれば、長く深く仕事を続けることができるでしょう。ここでは、そのような職場探しで失敗しないための方法を紹介します。
保育士の職場探しにおいて、まず定めたいのは優先事項です。あなたが職場に最も強く求めるものは何でしょうか?休日の多さ、勤務地、勤務時間など人によって答えはさまざまでしょう。こうしたポイントを箇条書きにしていくと、自分にとっての最優先事項が見えやすくなります。そして、それらに順位をつけていくと職場探しのテーマが固まっていきます。このテーマを軸にして職場探しを行っていくと、莫大な候補の中から条件の合った場所が絞られてきます。また、待遇面のポイントだけでなく、仕事のやりがいや職場の雰囲気なども大切な条件ですので、考慮に入れるとより希望に沿った職場が見えてきます。
実際に仕事を始めてみなければ職場の雰囲気はわからない、でも、事前に何とか知っておきたい。そんな悩みがある保育士さんは多いことでしょう。その場合は、職場ごとの傾向や特徴を掴むことができれば、自分に向いている場所なのかどうか実際に働いてみる前でも判断がつきやすくなります。例えば、都会で子供の数が多い職場であれば、保育士さん一人あたりの負担も大きくなりますが、その分たくさんの子どもたちや保護者と関わることができると予想がつきます。一方、地方の職場であれば、地域に密着した行事やイベントが多い傾向がある可能性があります。自分で職場のホームページを覗いたり、面接のときに聞いたりして確かめたりしてみると、あなたが定めた優先事項とのすりあわせが行えるでしょう。
女性の保育士さん、特に結婚の予定がある人は調べておきたいのが産休育休制度についてです。もしも将来、赤ちゃんが生まれることになったとき、休職して復職することは可能なのでしょうか?また、その期間は最大でどれくらい確保できるのでしょうか?出産後も働く意志がある人は事前に知っておけば、安心して働くことができます。ここで、あわせて知りたいのが制度の有無や詳細だけでなく、実際に制度を使って復職した保育士さんが過去にいたかどうかです。復職の実績があると分かれば、職場への安心感は増すでしょう。
職場を探している間は、どうしても焦りや不安が生まれやすいものですが、そんなときでも「自分が職場に選ばれている」という意識より「自分が職場を選んでいる」という意識を持つことが大切です。選考期間では、自らも職場が自分に合っているかどうか情報を収集することで、就職後のトラブルや齟齬を防ぐことにつながります。採用担当者は信頼が置けそうな人でしょうか。面接で足を運んだ園の雰囲気はどのような感じだったでしょうか。経営理念やモットーに共感することができるでしょうか。選考期間だからこそ分かる情報がたくさん出てくるので、一つひとつを吟味する心がけが必要です。
最後に、いい職場に共通するポイントを挙げておきます。決定的なポイントではありませんが、これらのポイントがそろっている職場は安心できる可能性が高いといえます。まず、保育士の平均年齢が若すぎないこと。これは離職率を見抜くポイントです。福利厚生や産休育休制度がしっかり整備されていること。電話対応がきちんとしていること。面接に訪れたとき園内に笑顔が多いこと。これらのポイントが多くあてはまっている職場は健全に仕事ができる可能性が大きいでしょう。