保護者との人間関係がうまくいかない、難しいと感じている保育士さんは多いものです。保護者との人間関係の構築がうまくできないと、子どもの保育にも関わってきますので上手に人間関係を構築していきたいですよね。保護者と保育士をつなぐのは連絡帳です。連絡帳から保護者の心をつかみ、信頼関係を築けるようになると人間関係も良好になっていきますので、ここで紹介する連絡帳の書き方を参考にしてみてくださいね!
保育士の仕事は本当に忙しいですよね。朝からずっと子どもの課業や一人ひとりの動き、ケガやケンカをしないように一瞬でも気が抜けません。そんな時に人数分の連絡帳を書くのはかなり大変です。クラスによっては数十人分の連絡帳を、おもちゃの消毒やイベントの準備などをしながら短い時間に書き上げなくてはなりません。とりあえず書いておけばいいや、という気持ちで書いていては保護者との人間関係も良好にすることはできません。保護者は連絡帳から今日一日自分の子どもが何をして遊んでいたのか、どんな様子だったのかということが知りたいのです。子どもの行動が見えていない分だけ、保護者は心から心配していますし気にしているはずです。お友達とは仲良く遊べているのか、昨日熱っぽかったみたいだけど今日は大丈夫か?など、心配事をあげたらキリがないほどでしょう。そういった保護者の気持ちを汲み取り、連絡帳に記すことで保護者も安心し、信頼関係を築くことができます。保護者が何を知りたがっているのかをよく考えて連絡帳を書くことが大切です。
いつ、どこで、誰が、何を、どのように、という情報を連絡帳に書いていると保護者にも状況が伝わりやすくなります。また、子どもの様子や感情などもしっかりと盛り込むことで、保護者も子どもの発達を感じることができます。また事実だけを書いていたのでは、保育士の子どもに対する愛情が感じられなくなりがちです。縄跳びができずに毎日練習している子どもの親御さんに対して「今日も縄跳びができませんでした」と書いただけでは冷たい印象がしますよね。「今日も縄跳びの練習を頑張っていました。一緒に縄だけを回す練習や、ジャンプの練習をしたところ、明日こそ飛んでやるぞ!と力強く決意していました」と、子どもの様子に加えて保育士がどんな支援をしたのかということも書くことで保護者も安心するはずです。前回の時と比較してどう成長しているのかということを盛り込んでもいいですね。
お友だちとケンカしてしまった、お友だちにケガをさせてしまった、もしくはさせられてしまったという場合には連絡帳に書いて終わりにするのではなく、お迎えの時に口頭でも伝えるようにしましょう。保育士としてはトラブルがあってはならないと毎日血眼になっているでしょうが、起きてしまったことは仕方ありません。文章だけでは誤解が生じてしまって今後の保育にも影響が出てしまう恐れもあります。主任保育士や園長などの上司に相談して連絡帳を書き、文章で伝えられない詳細は口頭で伝えます。また、連絡帳にトラブルに関して書く場合には今後の対応策まで書くと保護者も安心してくれるでしょう。どうしていいかわからない場合には上司に相談して指示を仰ぐといいでしょう。
連絡帳は全体的に肯定的に書くことが大切です。子どもの行動を否定したり、否定的な感情でとらえたりしていると保護者も不信感を持ってしまいがちです。見方を変えればネガティブな出来事をポジティブにとらえられることもありますので、いろいろな角度から物事を見て連絡帳を書きましょう。保護者が悩んでいるようなことがあれば家庭と保育園で協力して解決できるようにしていくのも保育士の役目です。保護者の不安になるようなことは書かず、子どもの発達を見守るパートナーであると思ってもらえるように連絡帳を書くことが理想的ではないでしょうか。