<2020年1月21日更新>
4月に向けて復職や転職を考えている。
次に働く園はどんなところにしようか。
保育士資格を活かして働ける場は色々あります。
「保育園」と言われる保育施設の中に実はどんな保育施設があるのか知っているだけで、就職先の幅が広がります。 今回は名前がよく似ている「事業所内保育所」と「企業主導型保育所」の違いについてまとめました。
事業所内保育所 (定員20人以上) |
事業所内保育所 (定員19人以下) | 企業主導型保育所 | |
認可 | 市区町村の認可 | 市区町村の認可 | 認可外 |
職員の資格 | 保育士 |
保育従事者 (1/2以上保育士) |
保育従事者 (1/2以上保育士) |
給食 |
自園調理 (連携施設等からの搬入可) 調理室 調理員 |
自園調理 (連携施設等からの搬入可) 調理室 調理員 |
原則、事業所内保育事業と同様 ※認可外基準は遵守 |
保育室等 | 〈0・1歳児〉 乳児室1.65㎡/人ほふく室3.3㎡/人〈2歳児以上〉 保育室又は遊戯室1.98㎡/人 | 〈0・1歳児〉 乳児室又はほふく室3.3㎡/人 〈2歳児以上〉 1.98㎡/人 | 原則、事業所内保育事業と同様 ※認可外基準は遵守 |
屋外遊戯場 |
2歳児以上 3.3㎡/人 |
2歳児以上 3.3㎡/人 | 原則、事業所内保育事業と同様 |
参考:企業主導型保育事業について/内閣府
参考:「企業主導型 保育事業助成金」の概要及び支給額等/公益財団法人児童育成協会
待機児童解消の対策として子ども・子育て支援新制度(2015)が実施されました。この制度にて、地域型保育事業の1つとして認められたのが事業所内保育所(企業内保育所)です。中でも認可を受けたものが「事業所内保育所(企業内保育所)」となります。 企業の従業員のお子さんを預かり保育するのはもちろん、地域のお子さんを預かる枠も設けられています。その場合、利用者である保護者は、各自治体に利用申込みを行います。本来、従業員のために設置している施設のため、従業員の復職の支援の妨げとならないよう、定員弾力化によって、柔軟な受け入れが可能となるよう配慮することが求められています。
2016年に内閣府主導で始まった事業で、ここ数年で施設数も延びています。多様な就労形態に対応する保育サービスの拡大を行い、保育所待機児童の解消を目的に創設されました。企業が従業員の働き方に応じた柔軟な保育サービスを提供するために設置する保育施設や、 地域の企業が共同で設置・利用する保育 施設に対し、施設の整備費及び運営費の助成を行います。
「事業所内保育所」と「企業主導型保育所」の違いを紹介しました。認可の有無や、最低基準に違いはありますが、どちらも働く保護者のため、保育を必要としている子どもたちのための施設であることに変わりありません。働く先を探す際に、施設形態だけではなく、その園ではどんな保育を行っているのか、どんな職員さんが働いているのかを確認するのが大切です。 求人情報ナビ+Vで、事業所内保育所や企業主導型保育所の求人情報を探す際は、「施設」を選択すると「企業内保育」「企業主導型保育園」がチェックできるようになっています。あなたにぴったりな園が見つかるかもしれません。ぜひチェックしてみてくださいね。