子供を保育園に預けて働きに出る人が増加する中、保育園や保育士は不足しているのが現状です。保育士の仕事にやりがいを感じている人も多いですが、労働時間や給与などの条件や将来のことを考え、別の保育園への転職やまったく別の職種への転職を考える人もいます。そこで、保育士の魅力や転職について紹介します。
保育士の仕事は子供を相手にするだけでなく、保護者の対応も必要です。体力も必要な仕事ですから、仕事を継続するだけでも大変なことでしょう。一方で、大きな魅力がある仕事でもあります。保育士を続けている人の多くは、やりがいを感じています。
具体的なやりがいを感じられる魅力として、子供と関われる点が挙げられます。子供は日々成長していきますが、その成長を目の当たりにすることで、話をする立場でありながらも、子供から大きなエネルギーをもらえる魅力があります。また、子供に好かれて笑顔を見せられると幸せを感じるでしょう。さらに、子供の素直さから学ぶことも多いはずです。
また、子供相手の仕事ということもあり、仕事中に予想外のことが起こる確率も高いでしょう。トラブルに遭遇しながらも、日々の保育やイベントをうまく進めていくことで自分の成長を実感できるのも魅力です。子育て中の親を助けながら子供の成長を支えたり、地域交流に参加したりすることによって社会的役割を果たせることもやりがいにつながるはずです。
保育士の転職パターンとしては、別の職種に転職するケースと別の保育園に転職して保育士を続けるケースがあります。このうち、別の保育園に転職する保育士がそのまま働いている場所にとどまらずに別の職場を求める理由は何でしょうか。
仕事上とは関係ない理由で引っ越しに伴って転職をした場合を除くと、保育士が保育園を変える理由は2つ考えられます。1つは、自分のキャリアアップのために自分が求める環境が整っている保育園に移りたいと考えたからという理由です。もう1つは、労働時間を短くしたり、給料アップしたりするなどの労働条件の改善が理由です。
キャリアアップを目指しての転職の場合は、新規に開園される保育園で自分の力を試してみたい、評判のいい保育園で高いレベルのスキルを身につけたいなどの理由が考えられます。いずれにしても、保育士のメリットややりがいを強く感じている人は、他業種を選んで転職するのではなく、転職はしても保育士を続ける選択をする可能性が高いでしょう。
保育士から別の職種に転職するケースも珍しくありません。保育士の仕事は子供の世話をするというイメージが強いですが、それ以外にも保護者対応やイベント運営、事務処理など仕事内容は多岐にわたります。そのため、これらのスキルを活かせる別の職種は比較的多いです。
人のお世話をするスキルを活かす転職としては、幼稚園教諭や介護の仕事が挙げられます。ただし、このような仕事は資格が必要です。そのため、必要な資格を持っていない人は、まず資格を取得するための準備時間と費用が必要になるでしょう。
それ以外には、ベビーシッターや習い事の塾講師、学童保育などの子供に関わる仕事や、保護者とのコミュニケーション経験を活かして営業や外交員に転じる選択肢もあるでしょう。事務のスキルを活かすのであれば、医療事務や一般事務といった仕事も視野に入ります。自分のスキルを社会に役立てる仕事がしたいのであれば、保育士にこだわる必要はないでしょう。自分がやりがいを持って働ける職場を見つけることが大切です。