保育園の待機児童の問題についてご存知の方は多いでしょう。子どもを保育園にあずけられないことが理由で、働けない女性が多くいることが社会問題になっています。保育園ばかりがピックアップされますが、小学校の学童保育はどうなのでしょうか。
そこで今回は100名の方を対象に、学童保育の利用状況に関するアンケートをとってみました。
アンケートの結果、「いいえ」と答えた人の方が多く、67名いました。
・専業主婦として家にいるので、学童保育を利用したことはありません。(30代/女性/専業主婦)
・現在、働いていないので学童保育を利用することがないからです。(40代/女性/専業主婦)
・預けっぱなしは子供にさみしい思いをさせるし、時間があれば一緒にいてあげたい(20代/女性/パートアルバイト)
・小学校を卒業するまではできる限り夫婦で子どもと関わる時間を増やそうと思っているからです。(30代/男性/自営業(個人事業主))
専業主婦なのであずけていない、という人が多く見受けられました。ルールとして専業主婦はあずけられない地域もありますし、家にいるならあずける必要がないと考えるのも自然なことですよね。
また、子どもと長く一緒にいたいからという理由も挙げられていました。子どもはいつかは親離れをするのが一般的です。せめて小学生の間は一緒にいたいというのも頷けます。
アンケートの結果、「はい」と答えた人は33名でした。
・共働きのために児童ホームを利用しています。大変にありがたいです。(50代/男性/公務員)
・仕事で帰りが遅くなるので、学童で見てもらえると安心でありがたいから。(60代/女性/専業主婦)
・まだ息子は小学1年生なので、ひとりで家で遅くまで留守番は少し心配。私が仕事の日は学童を利用しています。(20代/女性/専業主婦)
・共働きで、小学校低学年のわが子を誰も大人がいない自宅に帰すことは考えられない。(60代/女性/専業主婦)
共働きだから、という理由が目立ちました。共働きであることが利用の条件である学童保育も多いので当然といえるでしょう。近くに祖父母などの親族がいない場合は、保育園や学童保育などを利用する必要があります。
子どもを1人にするのが不安だから、という人も見られました。小学生になったからといって、急に何でもできるようにはなりません。そのため特に低学年の間は、家で留守番させるのは心配なのでしょう。
今回のアンケート調査では、学童保育を利用していない人が7割近くいました。ただし、その中には子どもが未就学児の人も多く含まれています。その人たちはまだ学童保育を利用できません。子どもが学童保育の対象である小学生の人だけに限定すると、アンケートの差はもっと縮まるでしょう。また学童保育を利用している人でも、働くために仕方なくあずけているケースが多いと分かりました。やはり子どもが小学生の間は一緒にいてあげたいというのが、多くの人に共通する親心なのでしょう。